DATA 国内の公的統計と消費者調査

「雨予報」は、予約の前から売上を動かす。

雨が降ってから困るのではなく、予報を見た時点でお客さまの判断が動きます。
国内の公的統計と消費者調査を出典付きで整理し、施設が予約前に確認する項目にまとめます。

国内データ雨予報と予約・売上
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雨上がりに水滴をまとった鎌倉の紫陽花
鎌倉・神奈川雨の日にも、選ばれる理由をつくる。

この記事で分かること

雨は当日の満足度ではなく、予約と売上の問題として現れる。

予約・販売の担当者が、雨天案内と予約条件を見直すための記事です。雨予報がお客さまの行動をどう変え、宿泊の稼働やキャンセルにどう表れるかを、国内の公的統計と大手民間調査で確認します。数字はすべて調査主体・時期・母数を添え、天気保証事業者の自社発表値は使いません。

お客さまの行動

雨で行き先を変えた経験は87%。予約時に異常気象でストレスを感じる日本の旅行者は62%。

国内のレジャー予約利用者と旅行者を対象にした3つの調査は、雨や異常気象が「行くかどうか」の判断を実際に動かしていることを示しています。

雨が理由で
行き先の変更・中止をした経験がある

87.2%

アソビュー調査、2023年5月、レジャー予約利用者7,319人

雨の日は
外出するのをためらう

82.2%

ヴァル研究所調査、2024年5〜6月、移動アプリ利用者5,195人

旅行の予約時に
異常気象でストレスを感じる

62%

Booking.com調査、2026年1月、日本の旅行者1,000人。世界35か国平均は55%

Booking.comの同じ調査では、日本の旅行者の68%が旅行先を決めるときに異常気象のリスクを考慮しています。一方、過去12か月に異常気象や自然災害を理由に実際に旅行をキャンセル・変更した人は16%でした(世界平均31%)。設問と期間が異なるため単純には比べられませんが、不安の広がりに対して、取りやめまで進む層は限られると読めます。この設問は異常気象や自然災害を尋ねたもので、日常の雨予報そのものではない点に注意が必要です。それでも、予約を維持したまま迷っているお客さまに、施設側が予約時点で何を示せるかが問われる構図は同じです。

雨で変更・中止されやすい行き先

アソビュー調査(2023年5月)で、雨を理由にお出かけの予定を変更・中止することが多いお出かけ先として挙げられた割合(複数回答)。屋外の体験が主役の施設ほど、雨予報の影響を受けます。

  • 遊園地・テーマパーク66.4%
  • 海・川51.6%
  • 公園・フラワーパーク48.4%
  • 山(キャンプなど)47.3%

出典: アソビュー「雨の日のお出かけについてのアンケート調査」(2023年5月19〜24日、n=7,319)、ヴァル研究所「駅すぱあと 雨の日の移動に関するアンケート調査」(2024年5〜6月、n=5,195)、Booking.com「2026年版 サステナブル&トラベル」日本版(2026年1月、35か国32,500人、うち日本1,000人)。いずれも2026年9月14日確認。

宿泊の現場

旅館の客室稼働率は、6月が5月より6〜12%低い。4年続いている。

観光庁の宿泊旅行統計調査で、全国の旅館の客室稼働率を同じ年の中で月ごとに比べると、梅雨の6月は5月より、台風期の9月は10月より低い状態が2023年から続いています。

全国の旅館 客室稼働率(%)と、同じ年の前後の月との差
5月6月6月の5月比9月10月9月の10月比
202337.633.9−9.8%37.940.4−6.2%
202434.732.6−6.1%37.740.8−7.6%
202538.535.0−9.1%38.841.8−7.2%
202641.536.7−11.6%未公表未公表未公表

出典: 観光庁「宿泊旅行統計調査」施設タイプ別客室稼働率(2023〜2025年は確定値、2026年6月は第2次速報値。2026年9月14日確認)。差は前後の月の稼働率に対する比率です。連休の配置など天候以外の要因を含むため、雨が原因と断定するものではありません。2026年1月分から調査の層化基準が変更されていますが、同じ年の中での月次比較には影響しません。

雨が旅行消費を押し下げることは、日本銀行の分析でも示されています。降水量の増加は外出意欲を減退させ、旅行への消費を統計的に有意に下押ししました(旅行の回帰係数 −0.61、5%水準で有意)。

キャンセルの痛みも、宿泊に集中しています。消費者庁の調査では、キャンセル料が発生する時期にキャンセルした商品・サービスとして最も多かったのは「ホテル・旅館等の宿泊」で30.6%。キャンセル料を実際に支払った人は67.6%で、残りは請求されなかった、免除された、支払わなかったケースでした。

当日の雨は評判にも残ります。海外の宿泊予約サイトの12年分の予約と口コミを分析した査読研究では、雨天日は口コミ投稿が6.5%増え、評価は平均0.1点低くなりました。この差は、4つ星ホテルと5つ星ホテルの平均評価の差の59%に相当します。海外のデータであり、日本の数値ではありません。

出典: 日本銀行「天候データを用いた個人消費の分析」日銀レビュー2019-J-1消費者庁「キャンセル料に関する消費者の意識調査」(調査2023年7月、n=2,000、報告書2024年1月)、Brandes & Dover (2022) Journal of Consumer Research 49(4)。いずれも2026年9月14日確認。

「雨が降ったとき」と「雨予報を見たとき」を分ける

お客さまの判断は、雨の日より前、予報を見た時点で動き始める。

ここまでのデータは、2つの時点に分けて読むと施設の打ち手が見えます。

当日、雨が降ったとき

満足度と口コミが動く

来てくれたお客さまの体験が変わり、評価が残る。ここは雨の日の内容と案内で応える領域。

予約前後、雨予報を見たとき

予約そのものが動く

予約を遅らせる、屋内に変える、取りやめる。稼働の谷やキャンセルにつながり得る場面で、予約時点の条件表示で応える領域。

国内の大手も、予報の段階に手を打っています。星野リゾートは沖縄の6施設で、台風接近時に室料を割り引き、キャンセル料を免除する「台風安心特約」を2026年で4年目も継続し、フェリー欠航時も免除対象に加えました。天候の条件を予約時点で約束する取り組みは、国内でも続いています。

出典: 星野リゾート「台風安心特約2026」(2026年6月4日発表。2026年9月14日確認)。同社独自の取り組みで、LinkTripの導入事例ではありません。

自施設に置き換える

雨予報の週に、自施設の予約ページは何を答えているか。

次の4点を、自施設の数字と予約ページで確認します。

  • 予約ページと確認メールに、雨のときに提供できる内容と、変更になる体験が書かれているか。
  • キャンセル規定が、雨予報を見て迷うお客さまの問い(今やめたら料金はどうなるか)に答えているか。
  • 自施設の稼働率で、6月と9月の落ち込みがどの程度か、前後の月と同じ年の中で比べたか。
  • 雨の日の口コミを読み、案内や設備で先に応えられる点があるか。

雨の日の案内は「雨でも楽しめる」ことを伝えられます。ただ、予約の時点では当日の天気は誰にも分かりません。予報を見て迷うお客さまには、天候の結果に応じて料金の一部が戻る条件を予約時点で示すことが、判断材料になります。

LinkTripのWeatherCover

予報を見て迷う時点に、「来て、雨なら戻る」条件を置く。

LinkTripのWeatherCover(ウェザーカバー)は、宿泊・体験プランに雨天時のキャッシュバックを付ける仕組みです。対象プランを予約したお客さまは、判定地点で所定の時間帯に一定以上の雨が観測された場合、プラン料金の一部から最大100%をキャッシュバックとして受け取ります。判定は気象データをもとに自動で行われ、お客さまからの申請は不要です。お客さまは予約後に届く案内からアプリで対象の予約を有効化し、条件を満たした場合はアプリで受取口座を登録して受け取ります。

効く場面

雨予報を見て予約を迷うお客さまに、予約時点で条件を示せる。来訪して条件を満たす雨だった場合に、プラン料金の一部から最大100%がキャッシュバックとして戻る。

効かない場面

キャンセルや日程変更をした予約は、対象プランの条件により対象外。警報や営業中止に伴う判断と補償は代替しない。予報だけで降らなかった日は、キャッシュバックは発生しない。予約数や稼働の改善を約束するものではない。

対象プランの具体例は、PICAリゾートの導入事例で紹介しています。米国の旅行者調査から見た予約前の不安は、「雨だったら?」に、予約前から安心を。で整理しています。

LinkTrip / WeatherCover

雨の日の安心を、
予約プランの魅力に。

宿泊・体験プランに、雨天時のキャッシュバックを付けたい事業者さまへ。
施設の所在地と対象にしたいプランをお知らせください。
対象となる天候、金額、お客さまへの案内、導入手順に加えて、費用と契約条件もこの段階でご案内します。

雨天対策と導入を相談する法人向けサービスを見る

メールアプリが開き、件名と記入欄の入った下書きが作成されます。

出典

アソビュー「雨の日のお出かけについてのアンケート調査」(2023年5月、n=7,319)/ヴァル研究所「【駅すぱあと】雨の日の移動に関するアンケート調査」(2024年5〜6月、n=5,195)/Booking.com「2026年版 サステナブル&トラベル」日本版(2026年1月調査、35か国32,500人、日本1,000人)/観光庁「宿泊旅行統計調査」施設タイプ別客室稼働率(2023〜2026年)/日本銀行 日銀レビュー2019-J-1/消費者庁「キャンセル料に関する消費者の意識調査」(2024年1月)/Brandes & Dover (2022) Journal of Consumer Research 49(4)/星野リゾート「台風安心特約2026」プレスリリース。各リンクは本文中に記載し、いずれも2026年9月14日に確認しました。WeatherCoverの条件はPICAリゾート「PICA 雨ふりHAPPY保証」公式ページで公開されている範囲にもとづき、判定の閾値・時間帯・還元率、キャンセル・日程変更時の扱いは対象プランごとに異なります。